日本最古の温泉、愛媛県・道後温泉

日本の名湯として外してはいけないのが、愛媛県にある道後温泉ですね。道後温泉は実に3000年もの歴史がある日本最古の温泉で、あの聖徳太子も入ったと言われています。
そして道後温泉と言えば、ミシュラン三つ星も獲得しており、国の重要文化財にも指定されている“道後温泉本館”があまりにも有名ですね。温泉のウンチクを語る前に、まずはこの建物に注目です!道後温泉本館の最も古い部分は、竣工が1894年ですから、かなり情緒のある建物です。そして若い人が必ず言うのが「まるで“千と千尋の神隠し”みたい」というセリフです。確かに似てますよね!…というか、ここがモデルになっているんですよね。そして、夜になればライトアップされてさらに風情が出てきて、昔にタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。

そして建物の見た目だけではありません。温泉もレトロ感たっぷりなので、やっぱり「千と千尋みたい」って言いたくなってしまいます。
ただ若者は“千と千尋”が一番にあげられるかもしれませんが、年配の方には“坊っちゃん”ゆかりの地ですよね。夏目漱石の坊っちゃんを読んだことのある人なら、まさに坊っちゃんの気分をたっぷり堪能できる温泉なので、知らない方はまずは“坊っちゃん”を読んでから来た方が、より楽しめるかもしれません。そして、JR松島駅で『坊っちゃん列車』に乗って道後温泉に向かってみましょう。まさに坊っちゃんに出てくる“マッチ箱のような汽車”として運行されているんですよ。

肝心の温泉ですが、ポイントは朝の6時です。一番風呂の開始を告げる“刻太鼓”が本館の振鷺閣から鳴り響きます。ちなみに昼と夕方にも鳴るのですが、やはり静かな朝が一番風情があると思います。『神の湯 階下』、『神の湯2階』、『霊の湯2階』、『霊の湯3階個室』というパターンがあって、『霊の湯3階個室』なら個室での休憩と貸し浴衣・タオル、茶菓子、坊っちゃん団子が付いてきます。『神の湯(男性)』には、“坊っちゃん泳ぐべからず”の木札がかかっているなど、随所に坊っちゃんを思わせるポイントがあります。温泉でゆっくり、というよりも温泉宿そのものを満喫するという感じですね。でも、温泉で泳ぐのはNGなので気をつけてくださいね。
道後温泉はまさに一度は行ってみたい、いや、行っておくべき温泉の一つだと思います。ジブリ好き、夏目漱石好きの方なら尚更おススメですよ。